胃がんと告げられた日のこと

闘病記録

毎年、健康診断は欠かさず受けていました。胃の検査はずっとバリウム検査でした。
でもここ数年、検査にかかる時間が少しずつ長くなっている気がしていました。

「もしかして、何か気になる部分があるのかな」

そんな小さな不安が積み重なって、その年は思い切って胃カメラ検査に踏み切ることにしました。

検査自体はすぐに終わりました。
「鼻から鎮静剤を使用して検査したら楽だった。」という話を聞いており、自分もそのつもりで検査に向かったところ、鎮静剤無しで口からカメラを入れるとのこと。
何度もえづく私の背中をそっと看護師さんが撫でて励ましてくれました。

気をそらすために、カメラのモニターをガン見していた時に、蚊に刺されたような小さな赤い点が2つ目に止まり、思わず「あ!」と声が漏れました。
それが運命の分かれ道でした。

カメラを操作していた若い先生は「たぶん大丈夫だと思うけど、念のために生検に出しておきますね。」とおっしゃっていただき、その日はそのまま帰宅しました。

検査自体が年の瀬の迫る頃、そのまま検査のことは忘れて年明けを楽しんでおりました。
仕事はじめの翌日、その連絡は入ってきました。

「検査の結果お伝えしたいことがあります。今すぐクリニックに来てください。どなたか家族の方、来られますか?」

仕事中だったので、終わり次第一人で向かいますと答えたところ、「仕事とあなたの命のどちらが大切ですか!」と叱られてしまいました。

その場ですぐに仕事を切り上げ、クリニックに急いで向かいました。
面談室へ案内され、先生から「落ち着いて聞いてください。」と言われました。

「検査の結果、胃がんが見つかりました!」

まだ50代なのに、まさか自分が——そう思いつつも、「先生。まずは先生が落ち着こうか。」とどこか冷静な自分に驚きつつ、面談室で話を聞いていたことを覚えています。

これは、あの日から始まった私・ふみふみの記録です。

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